2026.09.29

「魔の7歳」だけじゃない ~子どもたちを交通事故から守ろう~

「魔の7歳」という言葉をご存じでしょうか。

小学1年生の児童が交通事故で死傷する割合が高いことを示す言葉です。

長年使われてきたこの通説を覆す研究結果が、今年7月、発表されました。

研究したのは神戸大学大学院経営学研究科の三古展弘教授(交通論)らのグループです。

小学1年生の交通死傷事故が多い理由は 

▽小学校に入学し、登下校などで一人で移動する機会が増えたため

▽交友関係の広がりに伴い、行動範囲が広くなった

などが挙げられていました。

研究グループは、コロナ禍で休校になるなど小学生の外出機会が減少したことで「魔の7歳」に当てはまらない結果が出る可能性があると推測し、検証を行いました。平成26年から令和6年までの学年別で歩行中の死傷率の推移を分析。学年ごとの事故リスクの変動を調べました。

その結果、コロナ禍の前から、1年生と2年生の間に大きな差は見られませんでした。近年はほぼ同水準でしたが、2年生の方がわずかに死傷率が高い年もあったといいます。

同グループは「7歳だけが統計的に突出して危険とは言えない」と結論付けました。

1年生の死傷率は、3年から6年に比べると高いものの、年々低下傾向にあります。

その理由について同グループは、「魔の7歳」と呼ばれたことによって、1年生対象の交通安全教室が学校で行われるようになりました。それらの交通安全対策が効果をあげている可能性を指摘しています。

三古教授は「7歳を過ぎれば安心というわけではなく、継続した交通安全対策が必要」と話しています。

ハンドルを握る大人の皆さん。

ランドセルの背中を見たら、スピードは控えめに。狭い道路は徐行運転で子どもたちの安全を守りましょう。

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