新しいインフルエンザワクチン・フルミスト
今年は例年以上に早い時期からインフルエンザの集団感染が確認されました。10月末現在、注意報レベルから感染者は減りましたが、受験が本格化するこれからの時期がインフルエンザの流行期に重なります。これからワクチン接種を行う方も多いと思いますが、今回は新しいインフルエンザワクチンをご紹介します。
そのワクチンは「フルミスト」という名前で、鼻に直接スプレーするタイプの弱毒化生ワクチンです。現在、接種できるのは2歳から18歳です。
フルミストと従来の注射ワクチンの比較
フルミスト | 従来の注射ワクチン | ||
接種方法 | 鼻腔内へのスプレー | 皮下注射 | |
対象年齢 | 2歳~18歳 | 生後6カ月以上 | |
13歳未満の接種回数 | 1回 | 2回 | |
痛み | 針の痛みはない | (鼻に液体が入る刺激はある) | 針を刺す痛み、薬液が入る痛み |
ワクチンの種類 | 弱毒生ワクチン | 不活化ワクチン | |
主な副反応 | 鼻水、鼻づまり、咳、発熱など | 接種部位の腫れ・赤み・痛み、発熱など | |
予防効果持続期間 | 6カ月から1年 | 約5カ月 |
針の痛みがないので、注射が苦手な子ども向けです。さらに、13歳以下の接種回数が1回なので通院の予定が立てやすく、体調管理も楽になります。そして、予防効果の持続期間も長い、といいことづくめのように思えますが、接種には注意が必要です。
生ワクチンのため、接種後しばらくはインフルエンザの検査で陽性になることがあります。接種後発熱などの症状で受診しても、ワクチンによる偽陽性なのか、本当のインフルエンザ感染なのか判別がつきません。
接種後2週間程度はワクチンの効果をあげるため、抗インフルエンザ治療薬の使用には注意が必要ですので、接種後1週間程度で発熱した場合は、ワクチンを接種したことを必ず医師に伝えなければなりません。
また、接種後1~2週間は免疫が低下している方との接触は避けてください。鼻やのどの分泌物にワクチンウイルスが入っている可能性があるためです。
〇家族に免疫を抑える治療を受けている人がいる
〇お母さんが授乳中
以上の場合は、注射のワクチン接種を勧めます。乳児がいる、妊婦がいる場合も注意してください。
ほかにもアレルギーなどで受けられない場合もありますので、かかりつけ医にご相談ください。
この冬、大きな流行にならないことを祈っております。
うがい、手洗い、バランスの良い食事、早寝早起きなど、免疫アップも心がけましょう。