卵巣とは?

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子宮の両側にある親指大の臓器で、卵子を作り出す器官です。

卵子のもとになる卵細胞を維持・成熟させ、その後放出します。
卵巣の内部には、卵胞と呼ばれる構造が多数あり、それぞれ卵細胞を1つずつ包んでいます。
排卵された卵細胞は、卵管内に吸い込まれ、卵管から子宮へと流れていきます。
卵巣からは、ホルモン(卵胞→エストロゲン、黄体→プロゲステロン)が分泌され、排卵とその後の受精、着床、妊娠といった一連の現象を引き起こすため重要な働きをしています。
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卵巣がんの特徴

卵巣がんの7割は閉経後に見つかっており、50歳代から70歳代の高齢者に多いがんです。

進行しても自覚症状が殆どない為に、患者の3人に2人以上は病院で診断を受けたときには転移しています。
画像診断が有効ではないがんの代表であるために、潜在的に進行していくのが大きな特徴です。
転移がない場合は手術で治りますが、こうしたケースはまれで、転移している場合は手術だけでなく、抗がん剤を組み合わせるのが現在の基本的な治療法となります。