白血病の治療方法

part36白血病の治療は、完全寛解に持ち込むことが基本になります。
完全寛解とは白血球、赤血球、血小板の数が正常値に戻って骨髄中の白血病細胞も5パーセント以下に減少し、症状が出なくなった状態のことです。

急性リンパ性白血病の治療は主として抗がん剤治療で、放射線治療や骨髄移植を行うこともあります。小児では治癒が期待できる場合が多いのですが、成人の場合は難治で長期生存は20~40パーセント程度です。

急性骨髄性白血病では、抗がん剤治療、放射線治療、骨髄移植療法の3つの治療法があり、抗がん剤治療が最も一般的です。

慢性骨髄性白血病の治療法には、発病の原因となるbcr-abl融合遺伝子がつくる異常たんぱく質を攻撃する分子標的療法(グリベック)、抗がん剤治療、インターフェロン療法、放射線療法、骨髄移植があり、中でも分子標的療法が有効であると判明しています。