膵臓がんの特徴

膵臓(すいぞう)とは、胃の後ろにあり、長さ20cmほどの細長い臓器で、2つの役割をもっています。
1つは、食物の消化を助ける膵液を作ることと、もう1つは、インスリンなど血糖値の調節に必要なホルモンを分泌することです。

膵臓にできるがんのうち、90%は膵管の細胞にできます。
これを【膵管がん】と言い、膵臓がんは、通常この膵管がんのことを指します。

がんの発生に関与する危険因子は、《喫煙》だけが明らかになっていますが、糖尿病や大量飲酒もリスクを高める可能性があります。

特徴的な症状が出ないため早期発見が難しく、早期で発見されたとしても周囲に広がって転移しているために、治癒できる早期がんの期間が他のがんよりも極めて短いという問題があります。

毎年3万人近くの人が膵臓がんと診断され、死亡者数もほぼ同じという、完治が難しいがんです。

膵臓のつくり・総胆管と膵管の開口部

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