≪膀胱がんと症状≫
膀胱を含め、腎盂、尿管、一部の尿道の内側は尿路上皮(にょうろじょうひ)という粘膜でおおわれています。
膀胱がんは、尿路上皮ががん化することによって引き起こされます。その大部分は尿路上皮がんという種類です。
膀胱がんの症状は、赤色や茶色の尿が出ることが一般的な症状です。また、頻繁に尿意を感じる、排尿するときに痛みがあるなど、膀胱炎のような症状が出たり、背中の痛みが出ることもあります。

≪膀胱がんの種類≫
○筋層非浸潤性がん
膀胱筋層に浸潤していないがんです。(表在性がんと上皮内がんが含まれます。)
・表在性がんの多くは浸潤しないがんですが、放置しておくと進行して浸潤したり、転移するタイプのものもあります。
○筋層浸潤性がん
膀胱の筋層に浸潤したがんです。このがんは膀胱壁を貫いて、壁外の組織へ 浸潤したり、リンパ節や肺や骨に転移したりする危険性があります。
○転移性がん
原発巣の膀胱がんが、他臓器に転移した状態をいいます。膀胱がんが転移しやすい臓器としては、リンパ節、肺、骨、肝臓などがあります。