膣がんの治療

膣がんの標準的な治療法は、手術、放射線治療、抗がん剤による科学療法です。
治療方法は、がんの病期や組織型、年齢、全身状態など、患者さんのそれぞれの病状に応じて選択されます。

1.手術

1)レーザー蒸散術
レーザー光線をメスのように用いて、出血を起こさず表面にできた病変部位や腫瘍を切除する方法です。病変部位を正確に狙って治療できたり、がんが広範囲にある場合にも効果的です。

2)部分膣壁切除術
膣壁上にあるがんと周辺の正常組織の一部を切除します。がんが膣のみで、周辺臓器まで広がっていない場合に行います。

3)広汎子宮全摘出術+膣部分切除術
がんが膣の上部1/3にある場合や子宮にも広がっている場合は、膣上部の部分切除に加えて子宮も切除します。

4)広汎外陰切除術+膣部分切除術
がんが膣の下部1/3にある場合や外陰部にも広がっている場合は、膣部分切除に加えて外陰部も切除します。

4)広汎外陰切除術+膣部分切除術
下部結腸、直腸、膀胱、子宮、膣、卵巣付近のリンパ節を摘出します。がんが膣を越えて広がったり、他の器官に広がったりしている場合に行われます。この手術を行った場合には、人口肛門や人口尿路などのストーマ(排泄口)を作ります。

2.放射線治療

放射線治療には、高エネルギーのX線やガンマ線でがん細胞を傷つけ、がんを小さくする効果があります。放射線を体の外から照射する方法と、膣を通して膣や子宮頸部のがんのある部分に照射する方法があります。

3.化学療法

化学療法は、抗がん剤を用いてがん細胞の増殖を阻止する治療法です。膣がんに用いられるのは、病期が進行した場合や再発した場合に限られています。