軟部肉腫の治療
1.手術
腫瘍が局所にとどまっている場合、その局所の腫瘍を除去するために手術を行います。
再発を最小限にするためにも、手術前に腫瘍の性質をよく調べ、切除する範囲を検討します。
腫瘍が徐々に成長するときに、腫瘍の周囲に反応層といわれる膜のようなものをつくります。
この反応層の中にはすでに腫瘍細胞が入り込んでいるので、反応層での切除は高い確立で再発します。反応層の周囲の正常組織まで十分に切除することが必要になります。
2.薬物療法
手術後の再発・転移の原因となる微小転移(色々な検査でも発見できないほどの小さな転移)を治療するため、術前や術後に薬物療法を行うことがあります。また、手術ができない場合に、悪性腫瘍の進行をコントロールするために行います。
3.放射線治療
腫瘍細胞を死滅させ、腫瘍を小さくするために行います。しかし、軟部肉腫には効きにくいものも多く、放射線治療が第一選択になることはほとんどありません。