胸腺について


 胸腺は、胸骨の裏側、心臓の上部にあり、Tリンパ球と呼ばれる白血球をつくっている臓器です。
 その大きさは握りこぶしほどで、幼児期から小児期にかけては、体の免疫を担う重要な働きをしています。

 胸腺は、成長するに従って徐々に小さくなっていき、成人になると退化して脂肪組織となり、その働きを終えます。
 胸腺腫は、この退化した胸腺の細胞から発生する腫瘍です。