肝臓がんの治療1

part23 肝臓がんの治療は手術(肝切除)、局所療法(エタノール注入療法、ラジオ波焼灼療法など)、肝動脈塞栓療法が中心です。
がんの進行状況や肝臓の機能を考慮してそれぞれの治療法を選択します。

 手術
(肝切除)
肝切除は腫瘍数が2ないし3個以下の場合に行われます。また肝機能が良いことが手術の絶対条件です。
なぜなら肝臓が健康な状態ならば、3/4を切除しても肝機能には問題がないからです。

周囲の肝組織を含めて病巣を摘出するので治療法としては確実で、非常に大きながんや肝臓の外側に飛び出した形の場合も手術が選択されます。

ただし肝臓がんのほとんどは、もともと肝硬変や慢性肝炎があるなど肝機能が悪いことが多いため、切除すると再生が難しく、また大きく切除してしまうと肝不全を起こす危険性もあります。

 局所療法
(ラジオ波焼灼療法)
皮膚の上から超音波をあてながら針をがん細胞に刺して、アルコールを注入したり、マイクロ波やラジオ波の熱でがん細胞を焼き切ります。