肝臓がんの治療2
肝臓がんの治療は手術(肝切除)、局所療法(エタノール注入療法、ラジオ波焼灼療法など)、肝動脈塞栓療法が中心です。がんの進行状況や肝臓の機能を考慮してそれぞれの治療法を選択します。
肝動脈塞栓療法
肝臓には、門脈と肝動脈という2つのルートから血液が流れています。
正常な肝細胞は主に門脈から酸素や栄養を得ている一方、がん細胞は肝動脈から酸素や栄養を得ています。
この性質を利用して、肝臓がん細胞へ通っている肝動脈の血管をスポンジでつめて、がん細胞に血液が行かないようにして死滅させるのが肝動脈塞栓療法です。
肝臓がん治療と生存率の目安
治療法 | 5年生存率 | 7年生存率 | 10年生存率 |
肝切除 | 64.9% | 34.8% | 23.3% |
局所療法(ラジオ波焼灼療法) | 69.9% | データなし | データなし |
肝動脈塞栓療法 | 19.3% | 9.8% | データなし |
(あくまでも目安ですので、ご理解ください)