腎盂(じんう)・尿管がんとは

part82_01腎盂と尿管は上部尿路と呼ばれ、ここにできるがんは「腎盂・尿管がん」という1つのグループとして扱われます。
腎盂から尿管、膀胱、尿道の一部へとつながる尿路の内側は、尿路上皮とよばれる粘膜でできています。
この細胞から発生するがんを尿路上皮がんといい、腎盂・尿管がんのほとんどを占めます。
腎盂・尿管がんは、尿路内のいろいろな場所に多発しやすいという特徴があります。
腎盂・尿管がんでは、治療後30~50%程度で、膀胱にがんが発生することが知られています。

腎盂・尿管がんで最も多い症状は、肉眼でもわかる血尿です。尿管が血液でつまった場合やがんが周囲に広がった場合などには、腰や背中、わき腹の痛みがおこることもあります。
これらの痛みは尿路結石と似ており、強い痛みがおこったり消えたりします。