日本の増加率は世界でもトップクラス
今回からは代表的ながんについて紹介します。
現在、患者数が増加傾向にあり、1998年に死亡者数ががん全体のトップになったのが「肺がん」です。
(がんについて知ろうバックナンバー・パート3「肺がんが上昇」をご覧ください)
肺がんは世界的に増加傾向にありますが、日本の増加率は世界でもトップクラスです。
肺がんの9割は喫煙になんらかの関係があるといわれており、男性の死亡者は女性の約3倍になっています。
これは男性に喫煙者が多いためと考えられますが、近年、女性の喫煙者も増えており、10~20年後の女性の肺がん増加が懸念されています。
また、長年夫のタバコの煙を吸っていた女性が肺がんに罹患することも多く、受動喫煙も肺がんの原因として考えられています。
罹患のピークは50~60代。死亡者は高齢者ほど多くなっています。
肺がんの死亡率が高い原因は、早期発見がされにくく、発見したときには治療が難しい進行がんであることが多いためです。
近年、肺がん検診も充実して、CT検診、PET検診では早期発見できるようになっています。
■肺がん検診の受診状況
肺がん検診も、受信者の割合は男性のほうが女性より高く、女性の半数以上が今まで受診を受けたことがないと回答している。
■がん検診の関心度
「全体の95%近くの人ががん検診を重要と思っている。
■未受診の理由
「たまたま受けていない」というのが未受診の理由で最も多くなっている。