肺がんが発生する部位には二つのタイプがあります。
1. 肺門部肺がん
肺の入口に近い気管支にできるがんで、喫煙者に多くみられます。
2.肺野末梢部肺がん
肺の奥の先端の方にできるがんで、女性にも多くみられます。
肺がんの細胞の形態には四種類あります。
1. 扁平上皮がん
皮膚組織に似た形のがんで、転移が遅く切除できます。
治癒率が高く、肺がんの25%~30%を占めます。
肺の中央部に多く、タバコに関係しています。
2. 腺がん
形が分泌物を出す「腺」に似ている。
原因が分からず、リンパ節などに転移しやすいやっかいながんで、近年増加しています。
肺の周辺部に多く、肺がんの約3分の2に達しています。
3. 小細胞がん
発育のスピードが速く、小さいうちから転移しやすい悪性のがん。
多くは肺の中心部にでき、肺がん全体の20%を占める。
4. 大細胞がん
進行が速く、転移しやすい。発生率は低いが治りにくい。
抗がん剤や放射線が効きにくい。