食道がんの症状と進行度

part18
◆こんな症状がありませんか!?

〇食道がしみる感じ
食べ物を飲み込んだ時に胸の奥が痛む、熱いものを飲み込んだ時にしみる感じがする、などは、食道がんの初期症状で、早期発見のためには重要な症状です。

〇食べ物がつかえる感じ
がんが大きくなると、固形の食べ物がつかえて異常に気がつきます。
さらに大きくなると、水も通らない状態になります。

〇胸の違和感
胸に違和感がある場合も検査をした方がよいでしょう。
また、無症状の食道がんもありますので、早期発見のためには検診は重要になってきます。

喫煙、飲酒、熱い飲食物の嗜好などが食道がんの発生と関係があると言われています。
特にお酒とタバコの両方をたしなむ人に多く見られますので注意してください。

◆食道がんの進行度は次の通りです

ステージ1がんが粘膜にとどまっているが、近くのリンパ節に転移があるもの
粘膜下層まで拡がるが、リンパ節にがんが認められないもの
ステージ2がんが筋層を超えて、食道の壁の外にわずかに出ているもの
食道のがん病巣のごく近くのリンパ節のみにがんがあるもの
ステージ3がんが食道の外に明らかにでているもの
食道のがんから少し離れたリンパ節にがんがあるもの
ステージ4がんが食道周囲の臓器に及んでいるもの
がんから遠く離れたリンパ節にがんがあるもの
他の臓器や胸膜・腹膜にがんが認められたもの

通常、ステージ4では手術を行うことはなく、抗がん剤による化学療法が行われます。すべてのがんを消失させることは困難で、かなりの副作用があるため、身体の状態によっては化学療法ができないこともあります。
また、症状に応じて放射線療法も行われます。