舌(ぜつ)がんとは

舌の前3分の2(口を開けて普通に鏡で見える範囲)と舌の縁・下面に発生するがんで、口の中に発生するがんの約50~60%を占めます。
舌がんは女性よりも男性に多く、発症のピークは50歳~70歳代となっています。
しかし、50歳未満で発症する人も全体の4分の1を占めており、20歳~30歳代という若年層でも、発症する人が出ています。part57_01

舌がんの原因は、主に飲酒や喫煙などの化学物質による刺激や、歯並びが悪いために歯が常に舌に当たる、入れ歯が合っていない、虫歯などの機械的な刺激が舌がんを誘発すると考えられています。
舌がんの症状としては、舌の両脇に硬いしこりができたり、がんが進行し病変が潰瘍になり、持続した痛みや出血があったり、口臭が強くなることもあります。

舌がんの中には、早い時期から舌の近くの頸(くび)のリンパ節に転移して、急速に進行するタイプのものもあります。
日頃から鏡で口内をチェックしたり、気になる症状が続く場合には、早めに耳鼻咽喉科・口腔外科などを受診することをおすすめします。