胸腺腫と胸腺がんの検査と診断

 胸腺腫や胸腺がんが疑われると、腫瘍・がんの状態や位置、周辺の臓器との関係を正確に調べるために、胸部のX線、CT、MRIなどの検査が行われます。また、胸腺腫と胸腺がんを鑑別するために、腫瘍の一部を採って顕微鏡でがん細胞の有無を調べる病理検査をします。

1.胸部X線検査
 胸腺腫・胸腺がんの発見のために胸部X線検査を行います。しかし、胸腺は骨や心臓の影になっているため、腫瘍やがんがある程度大きくないと確認できません。

2.胸部CT検査
 胸腺腫・胸腺がんの状態や別の臓器への転移を調べる目的で行います。

3.針生検
 確定診断のために行う検査です。CTなどで場所を確認しながら、針で腫瘍組織の一部を取り出し、顕微鏡で腫瘍やがんの有無を調べます。

4.胸腔鏡検査
 胸に穴を開けて特殊な内視鏡で病変の組織を採ります。針生検より大きな組織を取り出すことができます。

5.開胸手術
 治療を兼ねて、手術で胸を開いて腫瘍やがんの状態や組織を確認します。

6.MRI検査
 他の腫瘍と紛らわしいときに、胸腺腫や胸腺がんと大血管や心臓、骨との関係を評価するために行います。

7.超音波(エコー)検査
 胸腔内で、腫瘍やがんがばらまかれたように広がっている兆候がみられる場合や、痛みなどの症状があって転移を疑う場合に、CTやMRIに加えて超音波検査を行うことがあります。