環境因子が原因か。

乳がん、結腸がん、卵巣がん、子宮がんなど、欧米で多く発症する種類のがんの多くは、一部の家族の間で世代ごとに繰り返されていて、「家族性のがん」と呼ばれています。

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これらは遺伝によるものとは限りません。日本では今のところ、遺伝子異常による乳がんや卵巣がんはそれらにかかった人の1%以下とされています。

それでも、家系的に乳がんが多い、という話を聞いたことがある人もいることでしょう。 このように、遺伝子異常以外で家系的に同じがんにかかりやすい場合、食生活などの環境が似通っているからとも考えられています。

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食生活とがんのかかわりは深い、と言われています。日本では特に「おふくろの味」が好まれ、祖母から母へ、母から子へと料理法が受け継がれていることも多く、同じ食習慣が同じがんの発症を招いている、と十分に考えられます。

しかし、目のがんである網膜芽腫や結腸がんの一部などは、遺伝子の異常が原因とされています。