肺がんの検査
肺がんの検査方法としては、胸部X線写真が一般的ですが、X線で見えにくい部分の小さながんを発見するには胸部CTが有効です。
胸部CTは360度の方向からX線を照射し体を輪切りにした映像でがんの有無を検査するため、1方向だけからX線を照射する胸部X線写真では発見できない小さながんを映すことが可能です。
喫煙者は痰を調べる喀痰検査を受けるとよいでしょう。また血液から調べる腫瘍マーカー費用は高くなりますがブドウ糖に似た薬剤を静脈に注射してがん細胞を撮影するPET検査(※)も比較的肺がん発見には有効と言われています。
最終的な診断方法は、細胞や組織を採取し顕微鏡で診断する方法となります。
※がん細胞はブドウ糖を吸収する性質があります。撮影するとがん細胞の部分が濃くなるので、どこにがんがあり、どのくらいの大きさなのかが分かります。ただ、ブドウ糖を取り込まない胃、腎臓、膀胱、肝臓、前立腺などでは発見できませんので、他の検査を受けなければなりません。
検査によって肺がんが発見された場合は、肺がんがどこまで拡がっているかを調べます。
胸部CT:がんの周りのリンパ節への転移の有無
腹部CT・腹部超音波:肝臓などへの転移の有無
頭部CT・頭部MRI:脳への転移の有無
骨シンチグラム:骨への転移の有無
PET:リンパ節や他臓器への転移の有無
肺がんは難治がんのため、早期発見がなにより重要になってきます。
がんで死なないためには、がん検診を受け、早期発見することが肝心です。
もちろんタバコをやめることはいうまでもありません。