果物を飲食して少し経った頃、口の中やくちびるにかゆみや違和感を覚えたことはありませんか?

これは、『口腔(こうくう)アレルギー症候群』といって、花粉症と関連がある新しいタイプのアレルギーなのだそうです。

花粉症を発症している方なら子供も大人も発症する恐れがあるそうです。

原因は、果物や野菜に含まれる花粉症のアレルゲンと似た構造のたんぱく質だということで、反応する花粉の種類によって、果物も決まってくるそうです。

ひどい場合は、口の中だけではなく、じんましんや吐き気・腹痛、気管支喘息の発作など、全身症状が出る方もいます。

【花粉症の種類とアレルギー反応を示す果物・野菜など】

☆ハンノキ・シラカンバ:りんご、もも、いちご、さくらんぼ、ナシ、すもも、あんず、キウイ、マンゴー、うめ、セロリ、にんじん、くるみなど

☆スギ:トマト

☆イネ科:メロン、スイカ、トマト、キウイ、オレンジなど

☆ブタクサ:メロン、スイカ、バナナ、きゅうりなど

☆ヨモギ:マンゴー、セロリ、にんじんなど

☆カモガヤ:メロン、オレンジ、トマト、バナナ、セロリ、じゃがいもなど

これらのたんぱく質は加熱すると分解されるため、ジャムや缶詰などは症状が出ないことが多いそうですが、同じ種類の果物やジュースなどを一度に多量に飲食するのは、花粉症の方はやめた方がよさそうですね。