今年は感染性胃腸炎の中でも、ノロウイルスが大流行の兆しを見せています。

11月から患者さんが急増し、12月4日までの1週間では、5万4,876人にも上ったそうです。

ノロウイルスには、遺伝子の型が約30種類あり、今シーズンは『G2.2』という型が小児を中心に検出されているということです。

2009年から2012年にかけてこの型のウイルスの感染が各地で出ましたが、その後はあまり見られませんでした。

宮城県では、幼稚園や保育所などで集団感染が80件以上発生し、多くがノロウイルスG2.2だったそうです。

『G2.2』の流行がなかった最近生まれたお子さんは免疫がないので、感染が広がりやすくなるということです。

ノロウイルスは感染力が強く、感染者の便には最大で1g中に1兆個のノロウイルスが含まれており、数十個が体内に入っただけで感染が成立するのだそうです。

感染を予防する為には

1.手のすみずみまでせっけんできれいに洗う(水で流す時間は30秒以上)

2.おう吐物の片づけは、マスク・エプロン・手袋をつけて、飛び散らないように丁寧にペーパータオルなどで除去する(床や壁の殺菌は、塩素系漂白剤を使う)

3.加熱用カキなどの食品の調理は、85度から90度で1分半以上加熱する

感染した人の便からは、最長1ヶ月ほどウイルスが排出されるそうなので、外出時にマスクをしたり、帰宅時に手洗いを念入りにすることが大切です。

1月までは流行しますので、ノロウイルスとインフルエンザのどちらにもかからないように、手洗い・マスクを心がけましょう。