早いものは9月から出荷されますが、10月以降から最盛期を迎える「柿」。

柿には、甘柿と渋柿があります。これらの違いは、渋みの成分“タンニン”が不溶性が可溶性かによるそうです。

甘柿のタンニンは、不溶性のため食べた時に口の中で溶けず、渋みを感じません。

反対に渋柿は、可溶性のため食べると渋みを感じます。その渋みを抜くために「渋抜き」という加工をします。

方法としては、1.アルコールに漬ける・アルコールを掛けて密封する。2.湯抜きする。3.乾燥させる。4.米・米ぬかに漬ける。5.炭酸ガス。6.りんごと一緒に入れて密封する。といったように、柿の種類に応じて様々な方法があります。

柿の栄養価としては、ビタミンC・Aやカロテンが豊富に含まれています。ただし、干し柿にするとビタミンCはほとんど失われてしまうそうです。

身近な果物の中で柿の栄養価はトップクラスです。「身体を冷やす」という俗説もありますが、柿に含まれるカリウムに利尿作用があるほか、タンニンにより鉄分の吸収を阻害されるということがありますので、貧血気味の方など、食べ過ぎに注意すれば問題はないようです。

柿に含まれるビタミンCは、風邪の予防や美肌効果、抗酸化作用がありますので、皆さんもぜひ食べてみて下さい。