血糖値スパイク。

健康診断での血糖は正常値なのに、食後の短時間にだけ血糖値が急上昇し、やがてまた正常値に戻る状態のことです。

40から50代に蔓延していて1400万人以上が該当する可能性があるそうです。

血糖値とは、血液の中を流れる糖分の量のことで、一定値より高い状態が続くと糖尿病と診断されます。

普段は血糖値が正常な人でも、ラーメンやうどんなどの糖質の多い食事をとると、食後に血糖値が急激に上がり、30分から1時間でピークをむかえて、その後急激に下がります。この急激な血糖値の変動が、強い空腹感、イライラ、眠気などの不調につながり、日常の仕事の効率を大きく下げる原因になっているそうです。

さらに長期的にも、そのような繰り返しが膵臓を酷使し血管を傷つけ、その結果、心筋梗塞や脳梗塞が起きたりするのだそうです。

しかし、「血糖値スパイク」は食事や生活の工夫で解消できます。

1.食事の時、食べる順番に気をつける。

野菜→肉・魚→ご飯・パンの順番にすると、食物繊維が腸の壁をコーティングし、タンパク質の「インクレチン」というホルモンで胃腸の働きが遅くなり、糖の吸収をゆっくりにします。

2.朝ごはんを食べる。

1日3食規則正しく食べている人でも、朝食を1回抜いただけで昼食後に血糖値スパイクが発生したりします。朝・昼とも抜くと夕食後にさらに大きな血糖値スパイクがおこります。忙しくても規則正しい食事を心がけましょう。

3.食後ちょこちょこ動き

食事の後、「食休み」として動かずにいると、なかなか血糖値が下がりません。食後15分くらいは全身の血液が胃腸に集められ動きが活発になるので、糖分がどんどん吸収されます。この間に体を動かすと、手足の筋肉などに血液が奪われ、胃腸の活動が低下し、糖分の吸収がゆるやかになります。

NHKオンラインで、❝血糖値スパイク危険度チェック❞があります。心配な方は、1度チェックしてみてはいかがでしょうか。